9月17日の放送「満天☆青空レストラン」で紹介された舞台は、愛媛県 南宇和郡 愛南町。
この美しい海に、いまブレイク間近で驚きの美味しさの魚が養殖されているのです。
ゲストは、麒麟の田村裕さん・川島明さんです。
赤身の切り身を、なんの魚か分からぬまま一口食べると…
この番組お馴染み、宮川大輔さんの「うま~い!!!」叫びが止まりません。
この切り身の正体はスマという魚。
昔から漁師さんに美味しいと知られていながら、日本近海ではあまりとれない為に市場に出回る事が無かったのだそうです。
近年マグロの数が減少し、世界的に漁獲制限がかかる様になった為、代用の魚として養殖が盛んになってきました。
愛南町は、タイ養殖の生産量 全国1位を誇るほどの日本屈指の養殖地
愛南町がいま最もその養殖に力を入れているのが、奇跡の魚 スマなのです。
ロケでは、愛媛大学の魚を飼っている飼育棟から紹介しています。
愛媛大学で海上のいけすから卵を採り、水産研究センターと養殖業者の連携でスマの養殖は成り立っています。
養殖を始めてからわずか4年で、今年5000尾を初出荷する事になりました。
段々流通するように、この数は増えていくといいます。
この時期は、身にたっぷり脂をのせる成長期の為、1日5回エサを与えるのだそうです。
ブリなど他の養殖魚と比べて倍のスピードで大きくなります。
そして一行は、出荷直前 誕生から2年目に突入した海上のいけすに向かいます。
宮川大輔さんは、泳いでいる様子を見て「カツオとサバを足して2で割ったような姿」とコメントしています。
一本釣りしてみると、背面の縞模様はサバそっくり。

本来、スマの生息地は大西洋やインド洋といった暖かい海。
冬場でも最低15度ほどまで保てる愛南町の水温は、スマの養殖に最適なんだそうです。
全身トロのように脂ののった濃厚な味わい
知らなきゃ損する、マグロにもカツオにもひけをとらない魚「スマ」とは?
見るからに活きのいいスマを知った後に気になるのは、その味わいですよね。
麒麟の田村裕さん・川島明さん・宮川大輔さんが、色々なスマ料理の美味しさを伝えてくれました。
【握り寿司】
寿司職人さんの意見としても、スマの握り寿司は最高なんだそうです。
全身トロと言われているスマの中でもハラミは、特に脂がのった大トロ部位。
そして背中側は、程よく脂がのった中トロ。
この2種類の身を、握り寿司で食べ比べしています。

麒麟の川島明さんが「モチモチランキングでわらびもちを超えた」という程に弾力があるんだそうです。
大トロを宮川大輔さんは「味が濃くてキレがいい」と美味しさをいつものように雄叫びで表現していました。
【兜焼き】
頭部分を炭火でじっくりと焼き脂がのった、ほろほろの身を頂きます。
麒麟の田村裕さんは「マグロにはない皮の香ばしさがある」と美味しさを伝えています。
麒麟の川島明さんが「神のハーモニカ」と比喩していた、頬肉の部分を宮川大輔さんが実際に食べていました。
とっても美味しそうです。
【タタキ】

塩で〆た後、カツオ同様に藁焼きで表面に焼き色をつけたスマ。
そこに、愛南ゴールドという爽やかな香りとほど良い酸味の柑橘を絞っています。

宮川大輔さんは「うま~い!!!」と暫く目を閉じて、タタキの味に浸っていました。
番組内では、他にも新鮮でないと味わえない血合いのユッケ・ふわふわな竜田揚げ・スマのなめろう丼が登場していました。
まだ入荷状況は一定でないようですが、漁港そばの食堂で食べられるという情報がありました。
愛媛県 市場食堂
住所 :愛媛県南宇和郡愛南町鯆越166-4
TEL:0895-73-2556 (予約可)
営業時間: 7:00~17:00(漁によるため変動あり)
定休日:土曜日(漁協の営業に準じる)
マグロやカツオの存在に決してひけをとらないスマは、これからもっと市場に出回って欲しいと宮川大輔さんが願う食材でした。